フランス レストランウィークに行ってみた。(Edition Koji Shimomura)

現在開催中の「フランス レストランウィーク」(2011.10.4(火)~10(祝・月)。
昼2011円、夜5000円で全店統一したコースを出すのがルールです。(店独自の判断で、追加メニューを加えるのは可)

同じ値段だから、どの店も同じようなものが出るかといえばもちろん否なわけで。
そもそも、グランメゾンと言われるような高級フレンチからビストロまで同じ値段で出すわけですし、そのお店がどのような思惑をもってこの催しに参加するかによって、どんなメニューが出るかは変わってくると思います。

その価格で絶対に赤字が出ないようなコースを組み立てるか、
そのお店の良いところが出るような(ちょっと利益率が下がっても)メニューで、次回も来て貰えるような勝負をするか。

ということは、食べる側としては、こちらがどんなお店を選ぶかで、食後の印象が相当変わってくるわけです。
いつものガチな料理でなく、よりお得な料理が頂けるかの一種の「賭け」でもあります。

そういえばつい数ヶ月前も、同じような催しがありましたが…

そのときも同じように、コース価格が予め設定されたものでした。
ふだんなら行かないお店に行ってみようということで選んだお店が大失敗。

お店に入った瞬間に感じたのが正体不明の「匂い」。
出てきた料理が、前菜なのに

これ、アミューズですか?

と言いたくなるような小ささ。
メインも直径40mm位のチキンが「2切れ」。(薄さ10mm以内)
想像して下さいよその小ささを。
しかも冷たい(メインなのに~)

ポーションが少なくても美味しいならいいですよ。
でもただの作り置きできるチキンのローストで、ジュも普通の鶏のもの、30年前から同じものを出してそうな古さ。

食べログの点数は比較的高かったんですよねぇ…
まったく口の端にのぼらないお店というのはそれなりの理由があるもんだ、と学びました。

翻って今回のフランスレストランウィーク。
これも、つい数日前のことですが、某店に行った人から「大失敗した」という話を聞いてましたが、今回のKoji Shimomuraについては、以前からお料理を食べていたことと、HPを見て、大丈夫だろうというある程度の勝算はありました。

結果。

(^^)v

メニューは、下村シェフのスペシャリテがずらりと並び、とてもお得な構成になっていました。

前菜
牡蠣の冷製 海水と柑橘のジュレ 岩海苔の風味
メイン
カダイフを纏った的鯛の軽やかなフリットブロッコリーのクーリとレモン
デザート
ガナッシュショコラ ソルベ・カカオのパウダー カカオウォーター
shimomura_2
コーヒーとミニャルディーズもついてきました。
これで5000円とはお得です(-人-)ナム
下村料理入門編としては鉄板ですね(笑)

ここに追加用メニューとして「うずらの胸肉と腿肉のロースト」を加えました。(2000円しませんでした。追加でなくて変更だともっと安いです)
shimomura

腿肉の上に、うずら肉とフォアグラと松の実などを加えた小さいハンバーグ。
その上に、うずらの卵黄を低温調理で固めたものが載り、鴨肉を粉末になるまで乾燥させたものが塩の代わりにかけてあります。卵黄のこくが濃縮されていてお肉を引き立てていました。

いや~美味しかった(^^)

(余談1)
これ、レストラン用の募集要項も公開されているのですが(PDFリンクはこちら)、お店の参加費無料なんですね。ダイナースやCitiBankなどが協賛しているようですが、お店の宣伝もしてもらえて、POPも作成してもらえて、けっこう太っ腹だなと思いました。

(余談2)
下村さんのお店が、絶対ガチで定番料理を出してくるなと思った根拠は、レストランウィークHPのトップページにある「あなたの行きつけも、あこがれの一軒も!」のコピーの上にある写真が、まさにここの、
カダイフを纏った的鯛の軽やかなフリットブロッコリーのクーリとレモン
だったから。
下村シェフのスペシャリテがここに出ていて、特別メニューに入っていないということは絶対ないだろうなと思いました。

フランス レストランウィーク
HPはこちら

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