Lyla ライラ(赤坂)2013.6 一周回ってきた日本の美

先月5/10にオープンしたばかりです。

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シェフの成清毅氏は1978年生まれ大分出身。パリのAgape bisでスーシェフをつとめ、2011年に帰国されたとのこと。

メニューは「カルト ブランシュ」、つまりはおまかせ6,800円1本勝負。

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トコブシの旨味と肝部分の苦味。小さなポロ葱の甘みも効いてる。ビネガー系の酸味でまとまっているバランス感覚が決まってドンピシャなひと品。

黒い皿の周囲を余白にしておく盛り付けはAgape SubstanceのDavid Toutainを思い起こさせるんだけど、シェフによるとあまり関係ないです、というスタンスでした。

味は日本の食材なので雑味というかミネラル分が全体的に控えめで、そのへんがもっと欲しいと思わなくもなかったですが、ない方が良いという考え方もあるかと。フランスの今の流行の一つははこんな感じ、というのがよく感じ取れるコースです。

キャンバスの中心を空ける、余白を取る配置は、どちらかというと日本の水墨画などでよく使われる手法なので、日本人としてはデジャヴですが、フランスから一周回って来るとこのような感じになるのだなとか、いろいろ考えさせられます。

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“Superwhite”(あれ?この名付けってお店の命名だっけ?…>同席してくださった皆様)
稾で燻したイワシの皮に微細なプラチナ粉をまぶしたというひと皿。下は白人参のピューレで、これも甘みとイワシの酸味のバランスが効いてます。

前菜3、メイン3(!)、デセール2でこの価格は、いずれ変更されるかもしれないですがかなり採算度外視オープン価格という印象で、こんな価格で大丈夫なのか心配になるほど。席数も絞っていてゆったり配置、店内のクローズド感もあり、すぐに予約が取りづらくなるかもしれません。

魚はスズキでしたが、火入れも良かったです(^ ^)流行りのオーロラ系。

Lyla Restaurant
港区赤坂7-5-34インペリアル赤坂フォーラム1F
03-6441-2096
不定休
乃木坂駅から徒歩7分
※大きなマンションの1Fです。赤坂見附から歩いたら、マンションの裏手に着いてしまい中に入れず苦労しました(^_^;)乃木坂駅方面からのアクセスをおすすめします。

↓柴田書店「専門料理」最新号。前菜特集は、60軒(仏伊中)のレストランの若手シェフの名物前菜を野菜、魚など素材別に編成したもので、読み応えあります。レシピ付き。

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